ビジネスホテルの選び方

ビジネスホテルと言えば、ビジネスマンが出張のために利用する安いホテルというイメージがある方も多いと思います。照明が暗く、狭い客室の面積のほとんどをベッドが占めているというのが、一昔前のビジネスホテルのイメージであり、実際にそういったホテルは今でもあります。

しかし、2000年代に入ってから、客室面積やサービス内容などで、ビジネスホテル間に相当な差異が見られるようになってきました。大浴場を併設したり、シティホテルに劣らない広さの客室を設けたりするホテルもある一方、客室の広さもサービスも必要最低限に絞ったローコスト追求型のホテルもあり、それぞれが利用者の支持を集めています。

このことは、利用者のニーズが単に「宿泊費用の安さ」に限定されないことを示しています。ビジネスホテルが多様化する中で、宿泊場所を選ぶ際には、どういった点をポイントにすればよいのでしょうか。このコラムでは、ビジネスホテルの選び方について解説いたします。

無料Wi-Fiが利用できるかどうか

Wi-Fiビジネスホテルを選ぶ最初のポイントは、Wi-Fiが使えるかどうかです。大都市のホテルであれば、インターネット環境は整っていることがほとんどですが、中にはそうでないホテルもあるので注意が必要です。

また、インターネット環境があると言っても、内容は様々です。LAN回線が客室に導入されているビジネスホテルは多いですが、スマートフォンやタブレットの利用者が増え、LANポートのないノートパソコンも登場し、Wi-Fiを使えないと仕事にも支障が出るようになってきました。

地方のホテルでは、ロビーやフロントにあるLAN回線しか使えないということもあるようです。その場合は、パソコンのメールチェックなどのために部屋からわざわざ移動する必要があります。また、Wi-Fiが利用できるといってもロビーのみ、という所もあるようなので、客室で利用できるかどうかの確認も必要です。

Wi-Fiが利用できればインターネットを快適に利用できますし、スマートフォンで動画を見ても通信量を消費することがありません。また、利用できても無料であるかどうかも重要です。予約の際に確認するようにしましょう。

チェーンのホテルを選ぶ

初めての地方都市に出張になった際、土地勘がなくてホテル選びも迷いがちではないでしょうか。そんなときには、有名チェーンのホテルを選ぶ方法もあります。

アパホテル、ドーミーイン、東横イン、ルートインなど、ビジネスホテルチェーンは数多く存在します。チェーン店の良い所は、ある一定以上のクオリティが保証されているという点です。全国展開しているチェーンならサービスも社内マニュアルでしっかり管理されており、アメニティ類も全国共通で使用されている場合が多く、安心できます。

また、こういった大手チェーンのホテルは立地条件も良く、駅やインターチェンジから近い場所にあることが多いので、移動に時間を取られる心配がありません。旅先でタクシーを利用する際も、目印になりやすいため安心です。

朝食サービスが充実しているかどうか

出張の際にホテルの朝食を楽しみにされているという方も少なくないと思います。特に単身赴任や一人暮らしのビジネスマンの方は、朝からバランスの良い食事をとれる機会がなかなかないという方も多いので、ホテルを選ぶ際には朝食の内容も参考にすると良いでしょう。

ご存知の方も多いと思いますが、無料で朝食の提供を行うビジネスホテルも増えてきました。喫茶店のモーニングのような、パンとゆで卵とドリンクといった軽朝食を提供するホテルもあれば、品数の豊富な和洋食ビュッフェを提供するホテルもあります。

無料朝食サービスを行うホテル間の競争が激しくなる一方で、有料の朝食を提供するホテルも、利用者を増やすために朝食の内容に力を入れている所が増えました。ご飯も地元の銘柄米を使用したり、地元でしか味わえない料理を用意したりと、様々な工夫を凝らしています。ホームページなどで紹介されているので、ぜひ参考にして下さい。

ベッドメイキングにも注目

出張に来られる方は早朝からの移動の疲れもあり、質の良い睡眠をとれるかどうかが翌日の仕事に影響します。ホテルの布団は寝心地が悪くて苦手という方もいらっしゃるかも知れませんが、ベッドメイキングの方法もビジネスホテルを選ぶ重要ポイントです。

従来のビジネスホテルのベッドメイキングは、シーツの端を、掛け布団の機能を兼ねたベッドカバーとともにマットレスに挟み込む方法がとられていました。眠るときは、挟み込んだ部分を引き出し、シーツとシーツの間に体を入れるので、足が動かしづらく、窮屈な思いをされる方も多かったでしょう。また、ベッドカバーは毎回取り替えず使い回すので、シーツがずれてしまうと誰が触れたかわからないカバーに直接触れてしまう不快感もありました。

それに対して「デュベスタイル」というベッドメイキング方法は、ベッドカバーの代わりにシーツで覆った羽毛布団を使用するため、直接肌に触れる部分が清潔に保たれるほか、足元の窮屈感も解消されます。このデュベスタイルを採り入れているビジネスホテルが増え、好評を得ているようです。真っ白な掛け布団カバーは、清潔感があるだけでなく客室を広く見せる効果もあり、ゆったりと過ごすことができます。

今までビジネスホテルのベッドが苦手でよく眠れなかったという方は、デュベスタイルを導入しているホテルを選んでいただければ、その違いに驚かれるかも知れません。従来の方法よりもコストがかかるため、宿泊料金に反映される場合もありますが、快適な寝心地を重視される方にはお勧めのポイントです。

まとめ

ビジネスホテルは時代と共に変化を迎え、無駄なサービスを極力排除するローコスト追求型だけでなく、逆に、多少のコストがかかっても上質なサービスを売りにする付加価値追求型のホテルも増えてきました。それによって、ビジネスホテルを選ぶポイントも多様になっています。

客室で無料Wi-Fiが利用できるかどうかは、出張のためにビジネスホテルを利用される方にとって非常に重要なポイントです。インターネット環境の詳細について予約時に必ず確認しましょう。

初めて行かれる地域でホテルを探す際は、全国チェーンのホテルを選べば安心です。立地条件も良く、サービスレベルも安定していることが多いからです。また、朝食の内容も重要ポイントです。ホテルによっては朝食が無料だったり、有料であってもメニューが魅力的であったりと様々なので、満足が得られる内容のものを選択しましょう。

ホテルによってベッドメイキングの方法も異なります。寝心地の良いデュベスタイルを採用しているホテルは、快適さを追求している分、宿泊料金が割高になることもありますが、睡眠の質を重視される方には是非注目していただきたいポイントです。

仕事で忙しいビジネスマンの方にとって、ホテルは束の間の癒しを提供する場所でもあります。快適さとコストの両面を考慮し、自分にとって満足度の高いホテルを選びましょう。